ロープウェイ機械室(令和5年3月~)

 

筑波山ロープウェイの特徴

  • 全長1,296m、高低差298mを6分で上っていきます。
  • 昭和40年(1965年)にできました。
  • ロープウェイの速さは、時速18キロです。(女子マラソン選手の平均時速と同じ)
  • 良く晴れた日は関東平野が一望できます。
  • 東京スカイツリーもご覧頂けます。どこにあるか探してみよう!

ロープウェイの走るしくみ(全体図)

ロープウェイは自分の力で走ることが出来ません。ロープの両端に搬器をつなぎ、そのロープを大きな歯車(滑車)にかけて、モーターで歯車を回して走らせています。

 

ロープウェイの仕組み(各部詳細)

支索と搬器について

7〜10 支索(しさく)

電車で言えば線路の役目で、搬器を支えています。

片側2本ずつ、計4本あります。1本の支索は直径が52mmあります。

例えば搬器に800人が乗っても支えられるだけの強度を備えています。

1〜4 支索重錘(しさくじゅうすい)

支索に吊り下げられているコンクリート製の巨大なおもりです。支索は女体山駅では固定してありますが、つつじヶ丘駅では重りをぶら下げ、支索が弛まないようにしてあります。62トンあります。

つつじヶ丘駅で固定しないのは支索に弾性を持たせるためで、搬器の重さで支索重錘は上下に動きます。

13〜14 搬器(はんき)

搬器とは旅客が乗車する箱(乗物)のことです。

1台に最大71名ご乗車いただけます。白い1号機と赤い2号機の2台があります。

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平衡索について

11〜12 平衡索(へいこうさく)

ロープウェイには支索のほかに、平衡索と曳索というロープがつながっています。平衡索は搬器のバランスをとる為と、搬器を下げる為のロープです。直径24mmあります。

5〜6 平衡索重錘 (へいこうさくじゅうすい)

支索重錘と同様に平衡索が弛まないように引っ張っているおもりです。6.5トンあります。

ロープウェイの仕組み(平衡索)

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動力と曳索について

22 主電動機(しゅでんどうき)

ロープウェイを動かしているモーターです。馬力換算換すると約250馬力あります。

15〜16 曵索(えいさく)

実際に搬器を動かしている(引っ張っている)ロープです。直径28mmあります。

17 原動滑車(げんどうかっしゃ)

主電動機からの動力をここで曳索に伝えます。この原動滑車には、直結制動機がついていて、非常時には直接この滑車を止めることが出来ます。

ロープウェイの仕組み(曳索)

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その他の設備について

18 減速機(げんそくき)

主電動機の回転をギア比により減速させ、原動滑車に伝える装置です。

19 予備原動機 (よびげんどうき)

停電等で、主電動機が作動しないようなときに使用します。予備原動機はディーゼルエンジン仕様となっています。約50馬力のエンジンです。

20 手動制動機 (しゅどうせいどうき)

運転室より手動でかけるブレーキです。非常時、即座に搬器を停止させる為のブレーキです。

21 電動制動機 (でんどうせいどうき)

自動運転制御装置により、停止時に自動的にかかるブレーキです。また、非常時には非常ブレーキとしても作用します。

点検など

  • ロープウェイの点検は毎日行なっています。
  • ロープや車輪などは定期的に取り替えています。
 

平成24年1月から2月にかけて、ロープの交換工事を行いました。

平成24年1月10日から2月21日までの43日間にわたり、ロープウェイの鋼鉄製ロープの交換作業が行いました。鉄道でいえば線路に当たるこの支索は直径52mmの鋼鉄製ワイヤで、交換作業は1965年の開業以来初めてのことでした。
今回新しく交換した支索は現在と同タイプの仕様のロックドコイル型と呼ばれるもので、曲げることもできない強固なものです。通常、半世紀以上の耐久性があるといわれていますが安全性向上のため計4本全てを交換しました。
このように、私たちは常に万全の安全体制で皆様を運ぶ役割を担っております。
   
 

 

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